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唯川恵「燃えつきるまで」

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何気に読んでみたのですが、想像以上に激しい内容でした。
恋の終わりが突然やってくる。明確な理由もなく。
それを受け入れようとする気持ちと、もしかしてやり直せるのではないかという気持ち。その両者で揺れ動く気持ちがとても納得で、切なく、うまく表しているなと感じました。
そして、そのうち、なんで私が振られるのか?なんで私が折れなければいけないのか?私は悪くない。相手が悪い。相手の女が悪い。私だけが不幸のままで、相手が幸せになるのは許せない・・・と、どんどん気持ちがエスカレートしていきます。

こうなると、自分で自分を制御することができなくなり、仕事もうまくいかない、体調も悪くなる、負のスパイラルのようになり、考え方はどんどん極端な方向に走り、ついには一線を越えてしまう。

気持ちの揺らぎの中で、徐々に受け入れ、切り替えの気持ちになれればいいのでしょうが、そうなれなかった時。

恋というのは、なんとなく好きになり始まり、なんとなく好きでなくなり終わっていくのか?過去に言ってもらった言葉を繰り返し、そう言っていたのになぜ?と現実を認めがたく過ごしてしまう。back number の「ハッピーエンド」の歌詞に「あなたが勇気を出して初めて電話をくれたあの夜の私と何が違うんだろう」というのがありますが、勝手に好きになっておいて、勝手に好きでなくならないでという感じですね💦 電話にのこのこ出てくる耕一郎にも困ったものだ💦

途中いろんな考え方が出てきて、幸せの形にもいろいろあるなと納得。最後にはいい方向に考えることができてよかった。