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映画「怪物」

映画を見た娘が面白かった!!とノベライズ本を買ってきたので、読んでみました。

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一つの出来事でも、視点が変わるとこうも考えていることが違って、違っていることが伝わないかのかと共感する部分もあり、残念に思う部分もあり、怖さも感じました。

最初は、母親の視点。ちょっと多干渉かと思える母親でしたが、決してクレーマーではない。でもクレーマーのように扱われ、能面の対応をされてしまう。気持ちの伝わらない(シャッターを下ろしている)人に対峙する難しさ。心配が心配を生む。息子の本当の姿が見えないし、息子も本当のことを言えない。分かり合えない。それにしても校長、最高に怖かった。

次は教師の視点。ほんとにかわいそうでした。あれ?あれ?あれ?という感じで変な方向に行ってしまう。ちょっとコミュニケーションに難がある感じだったけど、いい人で一生懸命頑張っていた。組織に巻き込まれるとこういうことも起こりえるのか。それにしてもこどもは怖いな。

最後は子供の視点。ゆりくん、ほんとにけなげでかわいそうだった。明るくていい子だからなおのこと環境の悪さが引き立ってしまう。みなとくんもいい子で、お互い、いい仲間だったんですね。でも感情がそういう感情だったとは! 朝井リョウさんの「正欲」に続き、「正しいとは何か?普通とは何か?」を感じさせる、難しい感情を扱った作品でした。

みんな怪物の要素を持っているということか。


続いて、映画を観ました。

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ノベライズ本を読んだので、答え合わせみたいな感じになりましたが、ただ、この子供たちがこんなにかわいくてかっこいいとは思わなかった。子供のようで、大人のようで、難しい年ごろなんですね。二人の結びつきを強く感じました。最後二人はどうなったのだろう?

それにしても役者さんたちってすごいですね。