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東野圭吾「容疑者Xの献身」

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小説と映画の両方観てみました!

後藤さんとの新しい生活が始まるかもしれないけど、これから先、石神に怯えながら、気にしながら生きていかないといけないというのも、どっちにしろ、自由に生きて行くことはできないということですね。
(小説の後藤さんは紳士的で靖子のことを守ってくれそうでしたが、映画の後藤さんはチャラくて、あれー??という感じでした←だったら石神でいいじゃないのという感じ)
小説の石神はぶおとこな設定でしたが、映画は堤真一で、まあまあいい感じ。石神は明らかに靖子のことが好きだし、きっといいパートナーになれただろうに、でも靖子にとったらいい人でもちょっと違ったんでしょうね。

不幸の連鎖というか、一度あやまちを犯してしまうと辻褄が合わなくなってしまい、そして何よりそれを隠そうとする気持ちの罪悪感、葛藤に心がやられてしまう。良心の呵責に苛まれてしまう。人間の弱いところであり、人間らしいところである。
最後の石神の絶望感といったら、あの雄叫びにすべてが表れている気がしました。
結局誰も幸せになれない。悲しい。

ストーリーのカラクリも想像以上でびっくりでした。