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お知らせと活動

【研修】「建築着工統計調査の活用方法」「不動産と税金」

公益社団法人石川県不動産鑑定士協会主催の研修会が2部構成でありました。


第1部のテーマは「建築着工統計調査の活用方法」。会員の不動産鑑定士の先生が講師です。

外部から講師を招いての研修ももちろんいいですが、同じ不動産鑑定士であれば、考えることや気にする点、注目する点、問題点などがわかっているので、これはこれでとても実のある研修となります。

鑑定評価においていろいろなデータを活用しますが、分かりやすいデータや分析・加工がしやすいデータなどの紹介がありました。また、データを複数使うことで、隠れた情報を引き出すことができるということも教えてくれました。近年建築単価が上昇してきていますが、そのことを示すデータ、また、データの信頼性というものも興味深く聞かせていただきました。時系列データは過去からの推移を知ることができるという利点がありますが、途中でデータの基準が変わってしまっていることもあるので、その点、気を付けてみていかないといけないなと感じました。

せっかくあるデータをうまく活用していきたいと思います。


第2部のテーマは「不動産と税金」。公認会計士であり、不動産鑑定士でもある先生が講師です。

「公認会計士」。ネットで検索してみると、「士業娘」というサイトで、かわいく紹介されています(#^^#)

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「消費税」。消費税が不動産取引の意思決定に与える影響という話がとても興味深かったです。預り金的性質をもつ消費税ですが、税込みで考えるのか、税抜きで考えるのか。取引当事者の立場や不動産の種類によって変わるということをケースに分けて紹介してくれました。また、土地には消費税がかからず、建物にはかかるということで、注意しなければならないことについての話や、10月から始まるインボイス制度についての話も面白かったです。身近な消費税ですが、知らないことが多くてビックリしました。

「相続税」。まず、相続税の仕組みについて確認をしました。次に、相続財産の多くを占めることがある不動産の評価は、「時価」ですることになっていますが、その「時価」について、財産評価基本通達に従って求めた場合で、注目すべき判例の紹介がありました。財産評価基本通達に従ったにも関わらず、「著しく不適当」と判断し、逆に国税が鑑定評価を持ち出し、追徴課税をする最高裁判例がでたのです。話を聞いていて、何事もやりすぎはいけないのかなと、感じましたが、鑑定評価の有用性が発揮されたというのもうれしく感じました。

最後にマル得情報的な感じで、事務所経営に役立つ税金マメ知識の紹介がありました。時間の関係で一部の紹介だけでしたが、知っているのと知らないのでは大きな違いだなと感じました。いろいろアンテナを張って、情報を入手しなければ・・・・。


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