Topics

お知らせと活動

がんばっているひとに

叔母が亡くなりました。闘病の末でしたが、早すぎる死でした。美人で明るくて、とても気が利く人でした。小さいころ、母親代わりにいろいろお世話をしてくれました。自分が大きくなって家庭をもって、母親になり、仕事もしている状況になって、余裕がない毎日です。叔母も同じような状況の中、よく世話をしてくれたものだと思います。ちゃんと感謝の気持ちを伝えていなかったことが悔やまれます。人の死に直面すると「何のために人は生きているのだろう?」と答えの見つからない質問がぐるぐる頭を回ってしまいます。

答えの見つからない質問といえば、お通夜の席で住職があるお話をされていました。知人のお話として、病で入院している女性のところに日中、親戚の人や知り合いがお見舞いに来て、「がんばれ。がんばれ。」と口々に言って帰ったと。その夜、その女性は、涙ながらに夫に言ったそうです。「私はどれだけがんばればいいのか・・・。」と。それに対して夫はどう答えていいかわからなかったそうです。ほどなくして、その女性は亡くなられたそうです。

住職は、「がんばれではなく、これだけがんばってくれたんだ。」と、認めてあげることが大切なのではないかと、おっしゃていました。

励ましの言葉が活力につながることもよくあります。私も、がんばれがんばれと言うことがよくあります。でも、十分がんばっている人にがんばってと言うのは、心を苦しめることになってしまうんだなと。相手の気持ちに寄り添うことが大切だと感じた夜でした。