2021.11.10 【研修】令和3年度 第24回固定資産評価研究大会
一般財団法人資産評価システム研究センター主催の「令和3年度 第24回固定資産評価研究大会」をインターネット配信で視聴しました。
固定資産評価研究大会は、固定資産の評価及び固定資産税に関する諸問題をテーマに、地方団体職員、不動産鑑定士、学識経験者等の参加の下に開催し、講演、パネルディスカッション、分科会発表等を通じて、固定資産の評価等に関する研究の振興を図るとともに、広く固定資産税制度全般について国民の理解を深め、関係者相互の連携を促進する場とすることを目的としているものになります。
例年は東京で開催されており、過去に東京まで足を延ばし、勉強しに行ったことがあります。リアルの方が緊張感も違いますし、ちょっと旅行がてら、東京にも行きたいなぁという気持ちもありますが、もう少しの我慢ですかね?? インターネット配信でお手軽に見ることができるのは便利ですし、分科会発表をすべて見ることができたのは良かったです。
「デジタル化と固定資産税」
昨今急速にデジタル化が進んでいますが、課税側の地方公共団体の事務作業の簡素化にするための方策、進捗状況のお話がありました。ベースレジストリの必要性、各国がどの程度進んでいるのかも確認できました。自治体DX、自治体システムの標準化も推進すべき国も支援体制を充実させており、人口減少社会・デジタル社会における住民サービスの維持・向上につなげていきたいと考えています。効率的で、正確な体制が早く確立されればと思いました。
「固定資産評価審査委員会の現状と課題」
私も七尾市固定資産評価審査委員会委員の経験があります。
固定資産評価審査委員会の意義は「固定資産税の課税標準である価格は固定資産評価基準に基づき評価されることとされているが、この評価は、技術性・専門性が高いという側面を有している。そのため、固定資産税の運営のより一層の適正公平を期し、納税者の評価に対する信頼を確保する趣旨から、価格に対する納税者の不服については市町村長において処理することとせずに専門性を有する独立した中立的な機関によって審査決定するために、各市町村に中立的・専門的な第三者機関として固定資産評価審査委員会が設置されている。」
審査申し出件数、委員会メンバーの属性など各委員会によって差はありますが、中立性を確保しつつ、適切な審査が行われることを期待します。
「分科会発表」
災害発生時に罹災証明書発行実務、空き家に対する固定資産税の扱い、現況地積による課税、広域的に画一的な評価の導入可能性についての実証実験、最高裁判例に基づく固定資産税等の賦課決定など、幅広い分野にわたっての発表があり、大変勉強になりました。以前金沢にいらっしゃった先生の発表もありました ^^