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井上荒野「誰よりも美しい妻」

 

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ドキッとするタイトルですね。作者もこのタイトルが先にありきで、物語を書いたそうです。
妻のことを夫が語る話かと思いきや、妻が主語で、妻が自らの視点で語られるお話でした。

夫に愛されているという確信があり、自分自身も美しいという自信がある。
周りがどう動こうとも自分自身の中に確信と自信があれば、何も揺らぐことはない。

「怠惰」であると言われてしまう主人公。
怠惰をネットで検索してみると、あるサイトでは

「怠けるの『怠』という漢字と惰性の『惰』を合わした言葉で「なまけて、だらしがない」という意味」

と書いてありました。しかし、

「怠惰という言葉だけでは、マイナスなイメージが先行してしまいますが怠惰であることにメリットもあります。怠惰な側面があることによって、物事に対してシンプルで効率的な方向に転換することができます。めんどくさいことに対して敏感でもあるので、一連の作業を効率的に進めて結果的に作業スピードの向上につながる場合があります。怠惰であることは、度合いによっては勤勉や努力家なタイプの人間には必要な要素であるとも言えます。怠惰な側面を活かしつつも活躍できることも十分にありえます。」

とありました。

 

穏やかに日々を過ごすためのテクニックかもしれませんね。