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【研修】DV問題を含む離婚・子供の面会の問題

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金沢弁護士会館で、法テラス石川の研修会がありました。弁護士さん対象の研修なのですが、弁護士会から、金沢調停協会家事部会の方にも調停場面での有用な勉強になるとのことで、ご案内があったため、参加させていただきました。

DVの実態としては、内閣府がおおむね3年ごとに実施している「男女間における暴力に関する調査(H27発表)」によると、


<被害実態>全体:何度もあった(6.8%)、1,2度あった(13.5%)、まったくない(76.1%)

女性:身体的暴行(15.4%)、心理的攻撃(11.9%)、経済的圧迫(7.4%)、性的強要(7.4%)

男性:身体的暴行(10.8%)、心理的攻撃(9.1%)、経済的圧迫(2.2%)、性的強要(1.5%)


とのことです。命の危険を感じるくらいの暴行を受けるとの回答もあるようで、実態を再認識しました。

今回の研修で特に印象に残ったのは、両親間のDV目撃により子供の脳への影響があるということでした。そして、配偶者からの暴力のある家庭で育った子供には、攻撃者との同一視による暴力傾向や暴力的行動化傾向、感情コントロールの問題、自己イメージの低下などの特徴が見られるとのことです。また、その影響は長期間に及ぶとのことです。

離婚事件では、子どもとの面会交流が大きな焦点となることが多いです。今の家庭裁判所の実務では、原則実施(例外ももちろんあります)の方向なのですが、実際に代理人を経験されている弁護士さんの立場から、その考えに対する異論などもうかがうことができて、なるほどだなと感じました。広い視点で物事を考えないといけないと感じた研修でした。