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お知らせと活動

アパグループ 元谷外志雄会長の訃報に接し

新卒で入社し、約十年間お世話になったアパグループ。

入社試験の最後は当時の元谷代表の面接でした。家族のことを聞かれ、思わず涙ぐみながら話をしてしまったあのときの自分は、今よりずっと繊細でした。そんな私に、優しい気持ちを持っているのがわかる、というような言葉をかけてくださったことを今も覚えています。

ホテル部門を希望していたはずが、入社して配属されたのは、不動産部門のできたばかりの女性だけの営業チーム。当時はまだ女性が前面に立って営業をすることは珍しく、期待と不安の入り混じるスタートでした。電話セールス、飛び込み営業、チラシ作製、がむしゃらに働いた日々は、振り返ればまぶしいほど濃い時間です。秘書課の皆さんに交じってテニスやスキーに連れて行ってもらったことも、若い私にとっては大切な思い出です。

数年後、アパグループ初の女性店長を命じられ、右も左も分からないまま走り続けました。月に一度の店長会議は、元谷代表以下全国の店長が集まり、成績と方針を共有する厳しい場。ふがいない成績だった時、会議が終わった後、代表室へ行き、辞めますと口にしたこともありました。今思えば本当に子どもじみた行動ですが、それほど必死だったのだと思います。

その後、年齢的にも仕事にも迷いが出て、環境を変えたいと転職活動をし、出版関係から内定をいただき、退職を申し出ました。すると代表から声をかけていただき、GT-Rで富山方面へドライブし、レストランで食事をご一緒しました。明確な慰留の言葉があったわけではありませんが、もう少し頑張ってみようかという気持ちが自然と湧き、その後もお世話になることにしました。

結婚の際には忙しい中、時間をいただき、主人とともにご挨拶もさせていただきました。

育児休業中に不動産鑑定士試験の勉強を始め、今の自分があります。自分を認めてくれた会社であり、不動産鑑定士という道につながるご縁を与えてくれた会社(私の元ボスは、アパグループの専務でした)であり、その後の人生を導いてくれた場所でした。

退職後、会社はさらに大きく成長し、元社員として誇らしく感じています。今回の訃報は大きく報じられ、Xには追悼の投稿があふれ、その存在の大きさをあらためて実感しました。退職後も新年会やOB会に声をかけていただき、何度か参加しましたが、「がんばれ!」と笑顔交じりでよく言われたように思います。そしてそれが何よりの励みでした。

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いつかはこの日が来ると分かっていても、どこかで永遠にそこにいる存在のように感じていたので、にわかには信じがたく、心にぽっかりと穴が空いたような思いです。それでも、あの頃にいただいた言葉や経験は今も確かに生きていて、私の背中を押し続けています。

あの頃の未熟な私を受け止め、背中を押してくださったご縁に、あらためて感謝しています。いただいたご恩を胸に、これからも一歩一歩歩んでいくことが何よりの恩返しだと思っています。心よりご冥福をお祈りいたします。