2025.11.14 岩尾俊平「世界は経営でできている」
仲間とのこじんまりとした飲み会。
最近読んだ本の話になりました。
一人が「ちょうど持ち歩いてます」とカバンから本を取り出し、中身を少し話してくれました。
すると別の一人が、説明を聞き終わるやいなや、その場でAmazonを開いてポチッと注文。
さらにもう一人は「今は読むより聴く時代だよ」と言いながら、Audibleというアプリを紹介してくれました。
そして私はその本をお借りしました。
翌日はちょうど車で遠出する予定があったので、運転しながらAudibleで聴いてみました。ところが、エッセイということもあってか、どうしても聴き流してしまう自分がいました。耳から入る情報は便利ですが、私の場合は集中しないと内容が残らず、ちょっと合わないかもしれないと思いました。ただし、もし物語だったらまた違うのかもしれません。
そしてその翌日。美容室での時間、今度は紙の本を読みました。
やっぱり私にはこちらの方がしっくりきます。
読み終わってみての感想です。
この本のタイトルは「世界は経営でできている」。

身近な出来事や日常の場面を題材にしながら、そこに潜む「経営の視点」をわかりやすく紐解いてくれる一冊でした。経営というと大きな組織や会社の話を思い浮かべがちですが、実は個人の行動や選択にも同じ原理が働いている。そんな気づきを、軽やかな文章で伝えてくれます。
特に印象に残ったのは、物事の背景にある「目的」や「価値」をどう扱うかで、見え方ががらりと変わるという指摘です。日々の仕事でも、人との関わりでも、不動産評価でも、結局は何を大事に考えるかで判断が変わる。普段無意識にしている選択の裏側を、あらためて意識するきっかけになりました。
Audibleでは流れていってしまった言葉が、本で読むとすっと心に残る。
同じ内容なのに、受け取り方がこんなにも違うのかと実感した読書体験でした。
本を貸してくれたお仲間に感謝しながら、読み終えてページを閉じました。