2025.08.26 「第19回実務修習テキスト」
不動産鑑定士になるためには、不動産鑑定士試験(短答式・論文式)に合格した後、実務修習機関において「実務修習」を受講する必要があります。
実務修習の「不動産の鑑定評価の実務に関する講義」、「基本演習」、「実地演習」の各課程を修了し、「修了考査」に合格すると、晴れて不動産鑑定士の登録を受けることができます。
私も、今から18年前に、「第1回実務修習」を受講し、今に至っています。
その時のテキストがこれ。
今でもわからないことや迷うことがあるといろいろな文献と共に振り返ってみることがあります。知識の更新が必要だなと思い、最新のテキストである「第19回実務修習テキスト」を購入し、勉強をしました。
グリーンの講義テキストは「不動産鑑定士の倫理や責任の範囲」から始まるのですが、不動産鑑定士や不動産鑑定業者の処分や懲戒など、悪い事案の紹介が続き、これから不動産鑑定士になる!とキラキラしている人たちに悪い例ばかりを示すのはどうかと思いましたが、講義の流れとしては致し方ないのでしょうね・・・。
行政法規、価格等調査ガイドライン、統計の基礎知識、不動産登記、さらには税金や収益還元法、開発法まで幅広く扱ってあり、特に不動産登記関係は知識の更新ができてとても面白かったです。
オレンジの指導要領テキストは更地、借地権、底地、宅地見込地、区分所有建物、地代、家賃…と不動産のあらゆる類型が網羅されています。それぞれに「理論編」と「評価書編」が用意されているので、知識を学ぶだけでなく、実際の鑑定評価書にどう落とし込むのかまで一貫して学べる構成になっているのがありがたいところです。書式等の違いや基準の改正に伴う考え方の変化を改めて認識することができて、困ったときに役に立ちそうです。
これからも研鑽を積み重ねながら、現場での経験と理論を結び付け、依頼者に納得していただける鑑定評価をしていきたいと思います。
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