2025.05.06 地震の記録誌~私たちもバトンを次へ~
投稿時間 16:30
in 日々のこと
ゴールデンウィーク中、数冊の書籍を読みました。
公益社団法人熊本県不動産鑑定士協会が発行した『平成28年熊本地震 記録誌 ~次世代へ繋ぐ~』、その他、東日本大震災、阪神淡路大震災での記録誌。
各地域の被害状況や写真、そして不動産鑑定士としての支援活動の記録が丁寧にまとめられており、「地震後に不動産鑑定士が何ができるのか」を明確に示してくれる貴重な一冊でした。
被災直後の混乱の中で、地価調査事業の対応、各市町との対応、会員がいち早く現地に赴き、住宅被害の調査や復興支援に尽力した様子が各ページに綴られており、職能団体としての責任感と実行力に胸を打たれました。特に、「災害時における査定や評価とは何か」を実務的な観点から深掘りしていた点は、普段どこか他人事で、心の準備の無いまま災害に直面した私にとっては、とても役に立ちました。
令和6年能登半島地震、そして続く奥能登豪雨災害。私たち石川県不動産鑑定士協会は、今はまだ目の前の対応に追われる日々ですが、県外の鑑定士の皆さんより、たくさんの支援をいただき、これまでの知見を伝承していただいております。いずれ熊本のように、私たちの活動を「記録誌」という形で残し、もし次に災害が起こったときに(もちろんないに越したことはありませんが)、受け取った「バトン」を次に手渡していく責任があるのだと、強く感じました。
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