2024.12.04 「事例でつかむ　税務に活かす不動産鑑定評価」

先日、『事例でつかむ 税務に活かす不動産鑑定評価』を手に取りました。この本の著者は税理士であり不動産鑑定士でもあるという、まさに二刀流の専門家。両方の視点から事例を深掘りしており、その緻密さと実務に役立つ情報量に圧倒されました。

特に私が関心を持ったのは、相続税申告に関連する土地建物の内訳算定や、法人化スキームでの評価の取り扱いなど、実務で直面する課題が具体的に解説されている点です。いくつかの事例は、現在進行中の案件に通じるところもあり、すぐに応用できる内容でした。

また、裁判例や裁判例外の実務判断に基づいた具体的なケーススタディも豊富で、不動産鑑定評価の可能性を広げる視点が得られました。「鑑定評価の使いどころは相続税申告だけじゃない！」というメッセージが強く伝わり、今後の業務に取り入れたいアイデアがいくつも見つかりました。

この本を読むことで、税務と不動産鑑定の境界線を深く理解することができ、鑑定士としてのスキルを一段上のレベルに引き上げるヒントを得られた気がします。これからも実務に活かしていきたいと思います！