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お知らせと活動

【研修】家庭裁判所家事実務研究会

金沢家庭裁判所で家事実務研究会がありました。

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家事実務研究会とは、家事調停委員が留意すべき事項について、家事調停事件の適正妥当な処理を図るための講義及び討議を行うものです。

今回、前半は今年2月から導入された「ウェブ調停」の留意点についての講義があり、後半は、ロールプレイ形式で聴取事項の反対当事者への伝達、評議における裁判官への伝達について勉強しました。

ロールプレイでは、実際に調停委員役、相手方役、裁判官役になり、調停場面で当事者が話した内容を適切に聴き取り、反対当事者や裁判官にいかに効率よく的確に伝えるかについて勉強しました。調停場面で当事者から聴いた内容を、どこまでどの程度反対当事者に伝えるか?調停の進捗状況に応じてまだ、伝えない方がいいことがあったりするので、とても迷います。また、どの程度の情報が必要なのか?余計なことまで伝えていないか?まどろっこしくないか?あるいは、ニュアンスがうまく伝わっているかなど、いつも頭を悩ませています。今回は、自分が相手方役を経験し、待合室で待っているときの気持ち、調停室に入って、反対当事者が言った内容を調停委員から聞く立場、自分の考えを調停委員に伝えているときの調停委員の態度など、いつもと違う視点で調停を疑似体験できました。

この研修で感じたことを活かし、よりより調停運営ができるように、今後も注意していきたいと思います。