2023.07.12 空中写真
先日、鑑定評価のご依頼をいただいたお客様のところへ、鑑定評価書のドラフト版のご説明に伺いました。
評価書の内容についてご説明させていただいたのですが、そのお客様、途中から、評価書の内容よりも、評価書の附属資料にある過去の空中写真にくぎ付けとなってしまいました。
鑑定評価を行う場合、土壌汚染の可能性や地下埋設物が存する可能性などを判断するため、地歴調査というものを行います。登記簿謄本や住宅地図等で過去の利用履歴を調べますが、過去の空中写真もよく利用しています。私も過去から変遷をみて、昔はこの地域は何もなかったんだな~とか、周辺がどんどん開発されていったんだな~とか、感じることはありますが、そのお客様はまさにご自身が生まれ育ってきた場所ですから、愛着があり、思いもひとしおだったに違いありません。川も形状が変わっているんですね。昔は川が直角に曲がってたんだということも教えていただき、私自身新たな発見となりました。
この空中写真、とても簡単に見ることができます。しかも無料です。
国土交通省国土地理院の「地理空間情報ライブラリー」というサイトがあります。
ホーム | 地理空間情報ライブラリー (gsi.go.jp)
調べたいところの住所を入力します。
すると、いろいろな種類の地図や写真が表示され、空中写真も様々な年代のものを見ることができます。
かなざわ不動産鑑定のある、「金沢市大桑2丁目315番地」で検索してみました。
❖ 平成19年は、まだかなざわ不動産鑑定の建物はありませんが、区画整理が行われ、今の街並みが出来上がっています。
❖ 平成9年は、区画整理がまだ始まっておらず、畑が広がっています。山側環状道路もまだないのですね。
❖ 一番古い地図は昭和21年のものです。もちろんモノクロで、撮影したのは、米軍です。今の自衛隊がある場所は、旧陸軍の施設でした。
人に歴史あり、土地に歴史あり。ということで、面白いですね・・・。
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