2022.04.09 こざわたまこ「負け逃げ」

いろいろな感情が表現され、人の内側（裏側！？）を知れたようで、面白く感じ、そして、ほっとした。みんなの心の中は面白い。怖い面もあり、わがままな面もある。

狭いコミュニティの中で、そのしがらみにもがき、逆らおうとする人々。いつかは出てやると。

ストーリーのわき役が次の主人公となり、そしてまた次の主人公が現れる。みんなそれぞれに物語があり、人に歴史あり。

志村先生とヒデジのくだり。志村先生はあの後どうなってしまったのだろう？志村先生には共感できるようなできないような・・・。逃げ出したかったのかな？

健ちゃんの消えないコンプレックスや仕返しに似た行動。う～ん、何か哀れな感じがした。

ヒデジはヒデジで本気ではなかったはず。過去をやり直したかったのか？でもさえない感じなのに、意外性があってビックリ。

野口さんと宇佐見のくだり。なんとも悲しい関係だけど、そうすることでお互いがお互いを利用していたのかもしれない。

真理子と美輝ちゃんのくだり。素直に相手を認めたくない。ちょっと意地悪したい。悔しい気持ちとひがんだ気持ち。微妙な女同士の感じがうまく描かれていたように思う。