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「賃料評価の実務」

新型コロナウイルスの影響拡大に伴い、人や物の動きが停滞し、様々な事業活動の運営に多大な影響が生じてきています。このコロナショックにより、飲食店をはじめとする事業者の中には、事業活動が縮小し、入居するビル等の賃料の支払いが困難となる事案が生じてきており、賃料の支払猶予や免除、賃料減額等を求める動きが出てきている一方で、オーナーの方では、借入返済があること等から、要求に応じ難い状況にあり、いろいろ難しい局面にあります。国の方でも、大幅に減収した事業者に家賃の3分の2を助成する方向で動いていますが、本当に早急な対応が求められます。

今後、賃料相場そのものはどうなっていくのでしょうか?

新型コロナウイルス問題が長期化し、日本経済全体が沈下するなどの影響が生じた場合には、日本の不動産市場における賃料相場もそれに伴い低下してしまうことが考えられます。そうなった場合、現状の賃料が「不相当」となり、賃料減額請求権が行使されることも多くなるのではないでしょうか。
命も経済も守る対応が求められる中、家賃や不動産に関するご相談がありましたら、「かなざわ不動産鑑定」までお気軽にご相談くださいね。


新型コロナウイルス問題の前からですが、ここのところ、家賃や地代に関する評価依頼が多いので、県外の不動産鑑定士の先生に「賃料に関するいい本ないですかね~~?」と相談して教えていただいた本が、「賃料評価の実務」。

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ちょっと古い本で、在庫はもうないようだったので、中古をアマゾンでぽちっとして購入♫

特に賃料増減額請求事件に関する最高裁判例と論点に関する説明が手厚く、また、アセットタイプ別に評価手法と留意点が書かれてあり、大変勉強になりました。

賃料の評価、特に継続賃料の鑑定評価は、試算の過程がとても複雑でたくさんの検討事項があることから、鑑定評価額の決定までの一連の評価の手順を踏まえないと、どういう結論になるかが予測できず(手順を踏まえることによってはじめて可能となる)、とても難しいなぁと常々感じています。しかし、試算を進めていって徐々に答え(適正な賃料)に近づいていくという過程が、難しい数学の問題を解いているようであり、それが結構面白くて好きで、また、やりがいも感じています。


◇◆◇ 石川県での不動産に関するご相談、鑑定評価のご依頼は「株式会社かなざわ不動産鑑定」までお気軽にご連絡ください。tel  076-242-5420 ◇◆◇