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東野圭吾「パラドックス13」「天空の蜂」

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「パラドックス13」

面白かった(*^。^*)

映画を見ているように、映像が浮かんできました。とても悲惨な状態。都会が天災にあうとこんなにもおぞましいことになるのか。そこにいる人たちの必死さがビンビン伝わってきました(死んだことに気づいていない地縛霊もそういう心境なのかもしれないですね)。サバイバルもの(!?)にありがちな、個性的な男女のキャラクターがたくさん登場し、様々なハプニングや問題に直面し(問題を起こし!?)、それぞれのキャラクターがいい味を出しています。

こちらの世界にいるこの人たちは、必死に元の世界に戻ろうとして、強く生きています。しかし、元の世界に戻れないとわかったとき、生きる希望を失ってしまいます。いつか元の世界に戻れるという希望があるから、困難も必死で乗り越えようと頑張ることができた。戻れないなら生きていても仕方がないと・・・。

・・・じゃあ、元の世界にいるこの私は、何のために生きているんだ??何をするために生きているんだ??と、なんだか頭の中で疑問が生まれてしまいました(←私、頭大丈夫か??)。明確な目標があると強くなれるということでしょうかね??

誠哉の最後の方の言葉。急に現実的な話となり、これまで漠然と頑張っていた中で、明確な未来を描くためには実際には必要なことかもしれないなと思いながらも、こちらの世界で、限られたメンバーで、人類として安定できる状態まで持っていくまでの困難な道のりを考えると、気力が持たないなと思った。話が終わってよかった。

 

「天空の蜂」

世の中にいろいろなことが極秘に進んでいるのだろうと思うのですが、それを進めるためには数が少ないもののいろいろな人が関わる。その一人一人の良心をどこまで信じることができるのだろうか?

敵は内にあり。怖いお話でした。