2018.11.03 【研修】石川県警察本部参観研修会
石川家庭・少年友の会の参観研修会があり、今年は石川県警察本部へ伺いました。
石川県警察本部は、鞍月の県行政庁舎のおとなりの8階建ての建物です。正面玄関前には警察官が立ち、受付を経ないと建物内部へ入ることができません。普段なかなか立ち寄る機会のない施設訪問にドキドキ^^
❖「通信指令課」と「交通管制センター」を見学したあと、石川県警察本部少年サポートセンター長よりご講話をいただきました。少年サポートセンターは、「少年の非行を防止し、健全育成のため、街頭補導活動、広報啓発活動、立ち直り支援活動等」を行っている組織です。冒頭、平成30年9月末における少年非行概況についての説明を受けました。
少年非行の背景には、「少年自身の規範意識の低下とコミュニケーション能力の不足」、「従来、少年の規範意識醸成を担ってきた家庭、地域社会の教育機能の低下」、「少年が自分の居場所を見出せず、孤立化、あるいは疎外感を抱いている状態」等の問題があるそうです。
犯罪の起きにくい社会づくりのため、「少年を見守る社会気運の醸成」と「社会の側から少年に手を差し伸べる立ち直り支援活動」の二本柱に活動をしておられます。関係機関・団体、地域社会と協力し、就労支援、登校支援、学習支援のほか、スポーツ活動、モノづくり体験、社会奉仕活動等の機会を通じて、少年の心の拠り所となる「居場所づくり」を推進しています。
活動のひとつである、学生ボランティア、農家の方々と野菜を作っている「あすなろ農園」も見学させていただきました。そこには完成度の高い「かかし」があり、少年と制作したものだそうです。様々なイベントを月に一回程度企画し、社会とのかかわりを作り、少年に寄り添った活動をしておられることを知りました。
❖参観研修会を終えて、ともすると、取り締まるだけだと思っていた警察がその後の少年のフォローをしていることは全く知りませんでした。「居場所」という言葉が大変心に残りました。自分が小さい頃より、生きにくいというか、夢を見つけにくい世の中になっているように感じるのですが、その中でも自分の存在意義を感じ、モチベーションを保ち続けることができる「居場所」が本当に必要です。社会全体で将来のある少年をサポートすること、とても大事なことだと思いました。
☟☟ 石川県警マスコットの「いぬわし君」と「いぬわしちゃん」 ☟☟