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湊かなえ「告白」「少女」「贖罪」

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年末年始の間、前から読みたかった本を読みました。湊かなえさん。

テレビドラマで「夜行観覧車」や「Nのために」を見た時は、ちょっと怖いというか、心の内側を引き出しているというか、とにかく引き付けられました。

「告白」「贖罪」は、子どもに対する大人の行動の影響力が大きくて読んでいて怖かったです。母親である私への挑戦状のような気もしました。日々心に感じていること、なんとなく思っていることって、なかなか言葉に表すことは難しいし、自分の中にそんな感情があったのだということを気づかされることも少ないけれど、読んでいると「そうそう、うまく表現しているな~」と感心しました。湊かなえさんはどうしてそんなに人間描写、心理描写が上手にできるのだろうと不思議に感じました。「告白」の中で、担任を仕向けて、少年の自宅へ家庭訪問をし続けて追い込んでいく様、守れているはずの家庭の領域に踏み込んで来たら、そりゃあ追い込まれます。ほんとに発想が怖い(;’∀’)

「少女」は、物語としてストーリーがとても綺麗でした。つながり具合がすごかったです。また、女同士の微妙な描写も面白かった。映画化してほしいなと思いました。この3つの中では一番好きでした。

★★★★★