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百田尚樹「永遠の0ゼロ」

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歴史書なのか、物語なのか、迫力のある内容でとても吸い込まれました。

※物語です※ 最後にむけてのエピソードができすぎているので、物語と気づかされますが、きっと戦場での話は事実として受け止めなければいけないのだろうと思いました。時代がすごすぎるというか、とても非情で、残酷で、残念で、ほんとにこんな大変な時を過ごしていたのだろうかと、まったく平和ボケの自分は実感を持って感じることができません。

数千人、数万人、一人一人に人生があって、守るべき人がいて、それなのに、こんな形で人生が終わってしまうのは、本人にとっても家族にとっても無念な出来事だったでしょう。

映画が公開されたとき、父と一緒に映画館に見に行きました。父はいい映画だと、話していました。当時父は小学生くらいだったと思うのですが、きっと、事実として思い出すことがあったのでしょう。映画で出てきたカタカナの地名の場所をいろいろ説明してくれたのですが、あまり関心がなく聞き流してしまったことを後悔しています。祖父は戦争に行っていて、終戦後ふと帰ってきたということを幼いながらに聞いた記憶があるのですが、なんせ、当時は関心がなく、もっともっといろいろなことを聞いておけばよかったなと思います。

今となれば、遠い昔の話で、本当にあったことなのかどうかもあいまいに感じられてしまい、そうやって大切な事実が過去のものになってしまうのか、受けつながれなければならない大事なものが途切れてしまったことを残念に思います。

 

この本も映画もとてもいいもので、もっと評価されてもいいのにと思うのですが、いろいろな意見があるのですね。

著者である百田尚樹さんは、「私は『永遠の0』で特攻を断固否定した」「戦争を肯定したことは一度もない」と述べ、テーマは「生きるということ」と「戦争を風化させないこと」と語っているそうで、まさに深く共感します。