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「第9回石川県不動産市況DI調査(令和2年4月度)」公表

私の所属する「公益社団法人石川県不動産鑑定士協会」と「公益社団法人石川県宅地建物取引業協会」が共同で行っている「石川県不動産市況DI調査」の第9回分が公表となりました。

DIとは、現況や先行きの見通し等についての定性的な判断を指標として集計加工した指数です。DIとして有名なものには、景気動向指数(内閣府が公表している景気の動向指数)や業況判断指数(日本銀行が公表している景気判断の指数)があり、景気の将来の動向を予測する上で重要に指数となっているものです。

今の新型コロナウイルス感染症の拡大した状況が地価にどのような影響を及ぼすと見込まれるのか?私も結果に興味深々でした!

令和2年4月時点、実際に不動産取引にかかわっている不動産業者の感覚としては、

「石川(全体)の住宅地、商業地は実感値は大幅悪化↓ 予測値も大幅悪化↓」

 

DIは地価が「上がる」との回答比率から「下がる」の比率を差し引いて算出しています。住宅地は、前回(令和元年10月時点)のプラス33.0から今回(令和2年4月時点)はプラス3.4に大幅悪化、商業地も、前回(令和元年10月時点)のプラス40.2から今回(令和2年4月時点は)はプラス6.8と大幅に悪化しています。

予測値(令和2年10月)については、さらに悪化が予想され、住宅地はマイナス45.1、商業地もマイナス47.1となり、新型コロナウイルス感染症の地価への影響が今後大きく表れてくる予想となっています。

第9回 石川県不動産市況DI調査結果(令和2年4月度)

第9回 石川県不動産市況DI調査結果(令和2年4月度)-2

(住宅地)

❖ 地域毎で見ると今回調査時点の地価動向DIは手取川地区が最も高く+28.6ポイント、また最も低かったのは奥能登地区の▲66.7ポイントであった。
❖ 金沢市は第1回調査以来改善傾向で推移し、第7回調査時点で地価動向DI+76.4ポイントと過去最高を記録したのち、第8回も+52.5ポイントと高水準で推移していたが、今回は+13.9ポイントに留まり、コロナ禍の影響を受けたものと推察される。なお、半年後の予測は大幅悪化の▲54.1ポイントとなっている。

❖ 小松市は第7回+16.7ポイント、第8回+25.0ポイント、今回は±0.0ポイントとなっている。
❖ 白山市は第7回+66.7ポイント、第8回+40.0ポイント、今回は+33.3ポイントとなっている。

(商業地)

❖ 地域毎で見ると今回調査時点の地価動向DIは手取川地区が最も高く+40.0ポイント、また最も低かったのは奥能登地区の▲100.0ポイントであった。
❖ 金沢市は第1回調査以来大幅なプラス傾向で推移し、第7回調査時点で地価動向DI+87.8ポイントと過去最高を記録したのち、第8回も+62.3ポイントと高水準で推移していたが、今回は+24.1ポイントに留まり、コロナ禍の影響を受けたものと推察される。なお、半年後の予測は大幅悪化の▲60.0ポイントとなっている。
❖ 小松市は今回±0.0ポイントとなっているが、半年後は▲33.3ポイントと予測されている。
❖ 白山市は今回±0.0ポイント、半年後も±0.0ポイントと予測されている。

☟☟☟詳しくは「公益社団法人石川県不動産鑑定士協会」のホームページをご覧ください!☟☟☟

石川県不動産鑑定士協会


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