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唯川恵「不運な女神」

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自分のことを「女神」という神経はどうしたものかと思いますが、ほんとに様々な感情が飛び交い、読み応えのあるお話ばかりでした。

前の話のわき役が次の話の主役となり、主人公が誰であれ、人は皆いろいろな事情や物語を抱えて生きているのだな。。

夫を憎む気持ち、夫の不倫相手の女性への嫉妬、兄弟への不満、親への恨み。。。いろいろ身近な人に対する生々しい感情。
2歳の幼いころに手放した我が子との再会。実母が我が子を見た時の感情(いいように美化され想像していた我が子とは違うと思った)をつぶさに読み取った子。実母も本音が期せずして出てしまったのかもしれないが、子も夢見ていた状況とは相違する結果となり、悲しかっただろう。喜ばれていないとわかって上で実母のもとへ行くほど、愚かではなく、逆に強く生きていこうと思ったに違いない。

小さいころの恨みを大きくなっても根に持って、いつまでも親を怨む。親のせいでこうなったとか、ああいう母親にはなりたくないとか。

自分自身、母親を幼くして亡くしているので、母親に対する感情はいい意味でも悪い意味でも、特になく、逆に父親には、大変な中育ててもらい、感謝の気持ちしかありません。自分の周りにも小さいころの話をいつまでも覚えていて、いつまでも不満をいう人がいますが、過去を恨んでも変えられないし、その感情に支配されていたら、前向きに物事が進まないのではと思ってしまいます。私が思う以上に子供に対する親の言動は影響を与えるのか???

人の親となって、良かれと思ってやっていることが恨まれているのか??自分の事を好きとか見返りはいらないので、無害の存在でありたいと思った。