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【研修】鑑定評価における地図システム等の活用と課題

1月15日に公益社団法人石川県不動産鑑定士協会主催の研修会がありました。

鑑定評価をする時に、地図は大変よく使います。

対象不動産周辺の住宅地図を表示させることはもちろん、最寄り駅や付近に所在する標準地(地価公示ポイント)まで入るような位置図を表示させたり。

それ以外にも、価格を検討したり、地域を分析する作業にも地図は必要です。昔は手書きで地図に地点をマーカーして、付箋に価格や変動率、コメントなどを書いて貼りながら、広域的な価格検討をしていました。今でも手書きに頼る部分もありますが、最近では座標を使うと瞬時に地図上に地点がプロットされるので、大変楽で、見やすいです。駅からの距離などもすぐわかります。

地図システムを使うと、様々な「情報」を「位置(場所)」と結び付けて可視化されるので、理解がより進みます。ただ、地図システムにも様々なものがありどれがいいのかよくわかりません。今回、それぞれの特徴、コスト、使い勝手等をご紹介していただきました。そして、地図システムを利用することによってできることをデモンストレーションしていただきました。

日本政府は、だれでも利用・再利用・再配布できるたくさんの「オープンデータ」を公開しているのをご存知ですか??

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これらのデータを地図システムに取り込むことによって、いろいろなことができるのです。特に面白いなと思ったのは、人口データから、各市町の中の各町(字)別の人口構成データを取り出し、高齢化率(65歳以上人口割合)を求め、このデータを地図システムに取り込んで、地図上に色分けして表示させることによって、高齢化率の割合を視覚的に把握できることです。例えば、川北町全体は人口は上昇している町なのですが、川北町の中でも、どの町(字)が若い人が多いのか、高齢者が多いのかという把握ができることになります。より精緻に、地域を、目で見て把握できるようになるのです。

データの数は、膨大にあるそうなので、それを基に分析できることも膨大で、可能性は無限大ですね。

(第2部報告へ続く・・・)


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